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定期テストの点数について

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泉野塾 塾長です。

暑いのですが塾をやっている身としましては、この時期が1番好きです。

理由は、定期テストがしばらくないからです。

定期テストの点数のために短期間で勉強していい点数を取って気分が良くなることはその気持ちは理解はできます

が、共感はできません。

高校生が定期テストの過去問を欲しがったり、一夜漬けで解説を覚えて、いい点数を取ろうとする行為に学力や人間性に何かプラスに作用するものがあるのでしょうか。

なぜそんなに点数が欲しいのかと聞きますと、
「家の人に怒られるから」という人が少なからずいます。

かなりの高校生がテスト期間中にお腹を壊したり、頭の中が真っ白になっていると聞きます。
たかが定期テストでそこまでのプレッシャーを受けることが健全な状態とはとても思われません。

定期テストに授業の基礎力の確認以上の意味を持たせることが問題なのです。

弱点を見つけ出すのに使えばいいのにと思いますよ。定期テストでいい点を取ることが目的になったら確実に病む人が増えます。


定期テストすらいい点を取れない人が大学入試ができるのかと思われているのでしょうか。

大学入試問題は定期テストの延長線上にはありません。

質的に違います。問題作成者と採点基準も違います。

合格に必要な力は「真の力」です。


定期テスト「だけ」勉強する人は例外なく大学受験では失敗しています。

あんな範囲の狭い定型的な問題を一夜漬けで、しかも解法パターン暗記でいい点数を取ればマイナスの方が大きいと思います。

初見で解けばいいのですよ。定期テストや進研模試くらい。その程度のものなのです。




高名な数学家の 故森毅先生も次のように著書で書かれています。
 

森毅『数学受験術指南』(中公文庫)からの引用

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「 受験が遠い目標なのだから、目先きのことにコセコセしてはいけない。いまダメでも、最後に入試に通ればよいのだ。

 これは、数学のつきあい方としても、鉄則だろう。数学とうまくつきあう法、数学を好きになり、数学からも好かれる法、それはアセリが禁物だ。それは、異性とのつきあいのようなものだ。

 目先きのテストによい成績をとること、そんなことは無視したほうがよい。高校だと、あまりヒドイと留年するが、留年さえしなければよい。

 内申書のない大学が多いから、高校の成績がビリだって、入試をうまくやれば大学へ入れる。その一方で、高校でトップだって、大学入試には関係ない。最後のゴールインが問題なので、それ以外のことはクヨクヨするまい。

 だから、テスト前の勉強は、留年の危機がないかぎり、絶対にするな。数学に関する限り、試験前に勉強して実力がつくことは、ほとんどない。実力以上に成績がよくなったりしては、それがマチガイのもとになる。どうせ入試のときには、わからない問題が出るのだから、わからないときの訓練と思って、テストを受ければよいのだ。

 成績を上げるかわりに実力をつけること、つねに実力以下の点数がつくように心がけること、これが受験数学以前の勉強法である。
 



要するに定期テストや模試で学力を云々言われる人はそれが学校の先生であろうが保護者の方であろうが塾の講師であろうが高校生の学力向上にとってはほぼ害悪でしかないと,まともに高校生の学力向上を考えている人間ならそう思っているはずです。




 
2025年07月23日 17:24

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