泉野塾|大学受験を目指す高校生・既卒生専門|金沢市泉野出町の学習塾

大学受験を目指す高校生・既卒生(浪人生)に特化した、金沢市泉野出町の進学塾です。

スタディングプア(サクシード、フォーカス,チャート等を解きまくる人たち)

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↑ 私の故郷能登震災にいち早く多額の寄付してくださった大谷翔平選手にお礼を言おうと被災した高校の同級生と今年5月に行ったニュヨークのシティフィールドの写真です。ドジャース対メッツ戦の直前です。

泉野塾 塾長です。

夏期講習も終わり,皆様お疲れ様でした。

通常授業に戻り、最近とても気になることがあります。

高校生がやたら問題集を解いているのです。そして質問もなく解説を読んでいます。

何が悪いの?今流行りの「自学自習」で素晴らしいのでは?と思われると思います。



「理解することと問題が解けることは別物だ」とよく言われます。

完全に同意します。

しかしどうもこの言葉をほとんどの教育関係の方は「理解できても問題が解けるとは限らないからサクシードやチャート、フォーカス、レジェンドで演習しなさい」

という意味で使われています。

しかし、現状の高校生は実は全く逆で「サクシードなどの問題は解けても理解が全くできていない」人の方が圧倒的多数だと思います。

問題集の問題が解けることと入試問題が解けることは全く異なります。

サクシードやレジェンド、フォーカスゴールドの例題は演習問題ではありません。

単なる知識のチェック用のものでそれは最低限の問題解決ツールに過ぎません。

ですから、それらの問題集の問題が解けるのは当然のことで、本当の学習はそこから先なのです。

解説見て解ったというのは、「その問題」の解説が何をしているのかが解って,その問題をなぞって同じ「答え」が出せる。

これがほとんどです。

大学入試ではアウトです。

理由は大学入試は「初見の問題」が少なくとも9割。やったことあるとかそういうレベルではありません。

特に近年はそうです。

頭の中で知識や考え方がまとまっていないと無理です。

問題集を解くこと自体は非常に重要ですが、やり方の話です。

問題集を解きまくって何も体系的な知識や考え方が身についていない状況を私は「スタディイングプア」と呼んでいます。

スタディングプアの特徴

① 問題集を単純に上から順に解いている。

 何をチェックする問題なのかを考えてないので知識が果てしなく断片化します。

②  問題の「答え」を合わせることを目標とする。

本末転倒ですね。その問題の答えと自分の答えが合うことになんの価値があるのかわかりません。

わからなかった時には解説を見て答えを出そうとします。理解不足かどうかに興味を示しません。

他の問題にその考え方を使えるように頭の中でまとめることを目標としないと、大学入試問題を見た瞬間に心を折られます。断言します。

③ 定期テストの際に思い出して当てはめようとする。

それはそうなりますよ、頭の中がゴチャゴチャなままですから、答案を見ればすぐわかります。

その問題と見かけが似ている全く別の問題の解法が混じってきます。

特徴をあげればキリがありません。


一つだけ共通点があるとすると、問題解決に対する明確な目標設定が小刻みになされていないということです。

手順だけ覚えようとすることは、高校入試では特効薬かもしれませんが大学入試では劇薬です。

過去の栄光は捨てて、今までの学習習慣に頼る「勉強」から目的意識を持った「学習」そして「学問」へと進みましょう。

「模倣」は次なるものを生み出すスタートに過ぎないことを念頭に置いて、学問で戯れましょう。











 
2024年09月06日 10:29

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