国公立大学2次試験に向けて (大阪大学の2019年度数学入試を例に)
泉野塾 塾長です。
明後日、2月25日国公立大学入試前期日程が始まります。
先週から受験生の最後の授業が次々とあり、今日が本当に最後の授業でした。
皆さん力はあります。
侮らず怯まず、悔いのない受験にしていただきたいという思いで一杯です。
受験生の力の差はそれほどありません。 合否を分けるのは、気持ちと運です。
河合塾さんが公開されているデータを紹介します。
大阪大学2019数学の受験生を対象にした問題ごとの正答率のデータです。
入試直後に答えてくれた受験生の再現答案からのものですので、出来に自信のある上位層のデータと思われるとのことです。
以下、正答率です。
大問1 全体で42.6% 小問 (1) 70.1% (2) 63.2% (3) 13.2%
大問2 全体で31.8% 小問 (1) 35.9% (2) 53.4% (3) 0.0%
大問3 全体で65.5% 小問 (1) 65.5% (2) 80.2% (3) 32.9%
大問4 全体で15.3% 小問 (1) 43.1% (2) 1.7% (3) 6.9% (4) 10.3%
大問5 全体で13.1% 小問 (1) 14.2% (2) 11.9%
驚くほど低い正答率です。
センター試験後の当塾の二次試験演習の1回目でこのセットやりましたが、そこまで難しくないという印象を私も持ちましたし、 受講者の皆さんも、なんとかなるという感想でした。
ところが実際はこの通りです。
意外とできていないのですよ。
まず、大阪大学に限らず、ここ数年典型問題がほぼ出ていませんので、解法暗記だけの方にとっては手も足も出ずというところだったのではないかと思います。
それでは難しいのかと言いますと、確かに大阪大学の理系数学の問題は現在の国公立のなかでも屈指の難しさだと思います。
しかし、手がつけられないほどの難問ぞろいなのかと言えば、決してそのようなことはありません。
基本的な考え方を使って、穏やかに解くだけです。 特別な技も必要としない問題ばかりです。
見たことない ⇨ 難しい ⇨ 解けない ⇨ 無理 ⇨ ダメだ.... ということになるのですね。
実際、数学の時間に途中で寝始めた人が周りに数人いたという大学の話を昨年の受験生から聞いています。
決して根負けしないで下さい。
パニックになりそうになったら、優先順位を考えて落ち着きましょう。
どの問題を先にやるかの優先順位でも良いですし、問題のなかでの優先順位でも良いです。
例えば、局面が複数ある問題ならば、とりあえず場合分けだけ正確にしてみる、
要するに問題点を分割して明確にする、あるいは、図を書いて題意を把握するなどのシングルタスクに気持ちを集中させてみてください。
落ち着きますよ。
コロナウイルスのこともあり大変な受験になりましたね。
無事入試を終えて下さい。
私は一緒に勉強してきたつもりです。
しかし、明後日は何もできません。
当日は、ひたすら試験場所に向かって念を送ります。
皆さんの努力も実力も私はしっかり最後まで見届けましたから。
悔いのないよう!幸運を!!