二水高校のマーク模試・演習の独自データ処理について
泉野塾 塾長です。
コロナ禍収束に伴い、学校も通常の状態に戻って来ました。
そして受験生の模試も始まりました。 気にになることが一つあります。
二水高校がずっと行なってきた独自のマーク読み取り機によるマーク模試やマーク演習の校内データおよび設問毎の正答率データの本人への返却を昨年からしなくなったことです。
進路指導に関して学校が広い裁量権を持たれているのは当然だとは思います。
しかし、最初からしていないならともかく、今まで10年以上もしてきたことを止める理由が私には理解できません。
二水高校で今までなされていたデータ配布は他の高校にはない、受験生にとって多大なメリットがある受験サポートだったと思います。 メリットを挙げてみます。
1. データ処理が早い。 模試が終わって2、3日で交付されること。(業者模試の成績表が返ってくるのは1ヶ月くらいかかります。) 記憶が新しいのでいち早く今後の学習対策に活かすことができる。
2. 母集団が固定されているので模試の難易度に左右されず、各教科における自分の現在の立ち位置を知るデータとしての信頼性が極めて高い。
3. 各設問の正答率まで細かく算出されるので、自分の選択したものと照らし合わせる、あるいは時間が足りなくマークしていない部分もその場でわかるので、復習すべき問題と、今後の時間配分を考える最高のデータとなる。
4. 校内偏差値や順位などを、前回と素早く比較できるのでモチベーションの維持に役立つ。
他の高校でもやって欲しいとずっと思っていましたし、今も思っています。
デメリットは思い当たりません。
あったら指摘して下さい。
百利あって一害なしに見えていましたので、もう一度受験生ファーストに戻られて、データを受験生にも渡して自己学習の分析に役立てて頂きたいと強く願います。
高校全体としてののデータが必要であることと、そのデータを受験生本人が使うことはその用途においてかち合うことは無いと思います。
ただでさえ共通テストの不安があるのにデータが学校の管理下だけに置かれるのでは、いったい誰のためのデータなのかと思うのは私だけではないと思います。
学校で、「○○高校に勝った、負けた」とか、「いまの成績では○○大学は無理だ」とか、
そういう話を毎年耳にしていますので、貴重なデータが、そういう事に使われる方向に行かないように願うのみです。