大学入試本気モード演習について
↑大学入試の数学はこういう感じです。
高校入試数学の面影すらありません。
3年間でなんとか手が付けらるようになるだけでもすごいことなのです。(名古屋大学2020年)
泉野塾 塾長です。
いよいよ11月も中旬になり、共通テストまで2ヶ月くらいになりました。
ここから先は自分の今持っている力を点数に結びつける練習に入ります。
当塾では現在、受験生の数学のクラスでは隔週で旧帝、金沢大、神戸大を中心に丸ごと入試演習をしています。
昨年度の入試問題を時間を指定して家で解いてきてもらい、授業で解説しています。
目的は、経験を積むことにより、本番の入試の孤独な状況下で心が折れることなく萎縮することなく一点でも取りに行く姿勢を身につけていただくことです。
一言で言いますと、難しいです。
高校入試の塾のどなたかしりませんが最近の東大の入試問題が簡単だとおっしゃっているそうです。
解いてもらいましょうか?(笑)
充分難しいです。
チャート5周すれば正解できるとかそういうものではありません。
今週は月曜の17時からのクラスで国立大学の中でも屈指の難易度の名古屋大学の2020年度の問題をやってもらいました。
これで七旧帝大すべての問題の一年分は全部経験してもらいました。
名古屋大が一番苦戦しましたがお疲れさまでした。(まだまだ続きますけど頑張りましょう) 150分でわずか4問です。
0完、または1完つまり1問も答えが出せずに合格した人も相当数いたという試験です。
本番の入試の難しさはチャートや一対一とは比較になりません。
ほぼ初見に近い問題です。 英語の入試問題ならば一年生からでもできてしまいます。
しかし数学は全然違います。
では、どう対処すれば良いのでしょうか。
まずは類問の経験があるかないかを頭で探してください。
あればそこが解決の糸口になります。
なければ、とりあえず力で押してみます。
図を書いてみる。
確率ならば数え上げてみる。
整数問題なら実験してみる。
数列なら並べてみますか。
とにかく何かしら手を動かす。
手を動かし続けている限りは頭も動きます。
くれぐれも高度な知識の方向に流れないことです。
今解いているのは入学者選抜試験なのです。
その問題を解決できる、あるいは解決に近づくことができれば入学が許されるのですよ。
面倒だとか、難しいという理由で手(計算や数え上げなどの作業)や思考を止めるのはもったいないと思いませんか?
面倒でも難しくても泥臭く解決に近づく努力をしましょう。
力試しが目的の模試と同じ姿勢で取り組むから心が折れるのです。
加点すれば合格です。受験生のレベルは最難関大学といわれていても実際はそこまで高くないものです。
合格者平均点や最低点を見れば察しがつきますでしょう。
大事なことは手持ちの食材で最高の料理を作るイメージをもつことです。
基本からスタートすることだけに集中してみてください。
今年の受験生は、共通テストのゴタゴタやコロナ禍を乗り越えて最後までやり切る人たちです。
私は手放しで尊敬します。
目一杯後押しもします。
最後まで元気に乗り切りましょう!