高校生に自分だけの時間を取り戻す
泉野塾 塾長です。
私が大量の高校生の答案を見て、大学入試問題をひたすら解いて、授業で要点をしつこく解説する結果としての目的はもちろん大学受験での成功です。
しかし、常に念頭にあるのは、高校生に自分だけの時間をなるべく多く持ってもらいたいということです。
その人の能力で1時間でできることを10時間かけてやって、よく努力していますねとか、社会人ならあり得ないことです。
だらだらと机に向かって何の目的も持たずに与えられた課題や問題を解いて、時間を無駄にしていることを想像するだけで脂汗が出てきます。
工夫と、集中で時間を節約して、十分な力を身に着け、そのうえでその時間を読書や音楽、映画の鑑賞などに充ててもらいたいと強く願っています。
若い、多感な今しか感動できないものがたくさんあるはずです。
高校入試程度の問題なら知識だけで解決できるかもしれません。
しかし、大学受験やその先に待ち構えている問題は知識だけではどうにもならないものばかりです。
豊かな感性と結びついていない知識は大学入試レベルにおいてですらほぼ役に立ちません。
どういう方向性で問題を解決していくのかということを試験会場で試行錯誤しないといけないのです。
そのためには自分の感情と思考の方向性を冷静に見極めコントロールすることが絶対に必要になります。
知識を絞り込み、その特質を生かした解法を集中と工夫で自分なりにしっかり準備する。
これが大切です。
自分は何もせず、高校生に「問題集を5周やれ」とか、「いついつまでに単語帳で英単語を何千個覚えろ」とか、
結果は・・大学入試ではほぼ何もできない定期試験番長や模試番長ばっかりになりますね。