一橋大学2021数学第1問 解説②
泉野塾塾長です。
引き続き一橋大学2021数学第1問の解説を続けたいと思います。
前回で残った問題を解説したいと思います。
「素数でないものとは何か?」 素数の定義をほとんどの高校生は知っています。
すんなり答えてくれます。
しかし、素数でない自然数(合成数といいます)についての定義を聞くと、多くの高校生は答えられません。
素数の定義を逆から考えればすぐわかります。
素数の定義は「1より大きく、1とその数自身以外の正の約数を持たない自然数」ですから 例えば、5は、5=1×5なので約数が1と5だけですので素数ですが、6は、6=2×3であり、約数に2や3を持つので素数ではないことがわかりますね。
とすると、2の倍数で素数は2だけで、それ以外の4や8や10などはすべて素数ではありません。
3の倍数や5の倍数も同様です。
3以外の3の倍数や、5以外の5の倍数は素数ではありません。
つまり、素数の倍数は、その素数以外は素数でないことがわかります。
これで「素数ではないものがが何か」が分かりました。
あとはそれが1000以下に750個以上あることを数えていくだけです。 もう少しだけお付き合いください。
続きます。
2021年10月29日 19:19