忘れないコツについて
泉野塾 塾長です。
英文法や英単語、数学の解法について、忘れないコツをよく聞かれます。
忘れないコツは簡単です。
「覚えないこと」です。
覚えずにどうするかといいますと、今持っている知識の強化に全て使います。
鋭角、鈍角、直角の公式として参考書等に載っていますが、これは余弦定理の分子の部分です。
それが分かれば鋭角,鈍角、直角の公式を覚えずに、「余弦定理によって鋭角、鈍角,直角の判断までできる。」ということが理解できます。
何年に一度しか使うか使わない公式を覚えるより、普段使う知識の守備範囲を広げるのに使う。
新しい知識が出て来る度に手持ちの知識と照らし合わせ、その知識を強化する事に使う。そしてそれが終わった後は貯め込まずに捨て去る。
「学習」するということはそういう事だと思います。
他の知識との共通点や相違点などの関連性を意識せずに、例えば、電話番号はその所有者との関係や目的と関連づけないと、そのままでは覚えられませんでしょう?
他の知識との関連性を無視して、頭の中にそのまま入れた知識は無駄に判断の選択肢を増やすだけで、逆にパフォーマンスを低下させます。
昨年度の第一回目の大学共通テストの数学で、指数関数計算と三角関数の加法定理との類似性に関する問題が出されています。
「丸暗記丸忘れ」と言います。
本当に力になる学習をして、入試を乗り切って頂きたいという思いで一杯です