進路指導と評価の仕方について
泉野塾 塾長です。
期末テストも終わり,受験生はいよいよ本番に向けて集中と休息。
いろいろな場面を想定してコンディションを整えてください。
ずっと我慢してきましたが、もう言ってしまいます。
ベネッセ等の模試の結果で合否を予想するいわゆる「進路指導」あるいは「保護者面談」は、そのコンディションつくりにとって一番のマイナスだと思っています。
そこで提示されるデータは、実際の入試問題と比べ格段に質の低い予備校の模試の、しかも二か月前とかの成績で、採点基準もひどいものです。
思考力,表現力などの内容に関しての評価はほぼされていません。
そこは学校の定期テストもほぼ同じで、思考力ピカピカの好答案にたいして、プラスマイナスのミスだけで0点にしてしまう感覚。
理解できますか?
なぜそういう採点をするのか。進研模試は明らかに採点のしやすさからでしょう。
1学年40万人の答案をどうやって採点します?答えとの合致のみで採点するのもある意味仕方のないことと思います。
典型問題を正確にトレースできるかどうかをチェックするのが本来の目的だったはずで、問題と採点基準を見る限り、本質は変わっていないように見えます。
しかし、大学入試はそういう試験ではありませんし、そんな雑な採点はしておりません。
しっかりと部分点をもらっています。
成績開示と再現答案との照らし合わせで実証済みです。k
ですからそもそもこの時期における合否の予想は極めて困難といいますか不可能です。
もし、できるとおっしゃるならば,その受験生に志望校の問題を見せて「3ヶ月後、あなたはこの問題はできてこれはできません。この対策するのには〇〇日は必要なので合格は難しいです。」ということくらいは最低限言えないといけません。
できますか?
まず最低条件としてすべて解いていないとできません。
私は解いて解説もしています。
ですが、合否の予想をするのが困難である以上に、いかに無意味で、受験生の足を引っ張るかを知っています。
受験生の入試本番での差は一般的に考えられているよりも僅差です。
合否を考える暇があればどうすれば志望大学が要求している学力を身につけることができるかを考え、入試本番での自分の行動マネジメントのシュミレーション練習だけに集中すべきです。
大学入試は義務教育内での高校入試とは全てにおいて異なります。
だいたい、どこの大学のどの学部学科をを受けるかに対して軽々しく口をはさみすぎなのです。
自分の道は自分で決めるのが当然で,当事者ですし,情報も得ようと思えば誰よりも持つことができる時代です。
我々大人はサポートするのみではないですか。
予想屋さんはやめて志望校の入試対策をしませんか。