大阪大学工学部地球総合工学科 C・Nさん （泉丘高校）
僕が受験生の立場で何が一番知りたかったかと考えたところ、具体的な勉強方法に自分自身迷う事が多かったので、それについて自分なりにたどり着いた方法を書きます。 【後回しになる"復習"は隙間時間で補う】 現役生は時間がないため問題はどんどん解くが、復習はできていない。僕も現役の時はそうであった。でもやはり復習はとても大切で、しないとやってきた事が無駄になりかねない。タイトルでも言ったが、復習時間は自分で見つけていくのだ。通学時で30分かかった、そこから徒歩であった。このバスの中での勉強が、僕の受験合否に大きく影響したように思える。具体的に書くと、朝、行きのバスでは英単語(自分は鉄壁をやっていたが、それだと1セクション)夜、帰りのバスではその日の授業で予習の段階で間違っていたもの、初めて知った重要なことを授業ノートを見て復習、そして朝覚えた英単語の確認をした。この復習の仕方、特に数学についてはあとで書くが、とにかく全て頭の中で頭に刻みつけるように、時にはロパクで喋るように、授業の風景、ノートに取ったこと思い出しながら、目をつむって取り組んだ。30分という時間制限の中でスピード感を持って取り組むことで、無駄な時間をかけずに定着させたい知識が確実に身につくし、入試で必要な"自分の頭の中でじっくり考える"習慣も身についたと思う。 【自分なりの復習サイクル(数学)】 僕の数学の復習サイクルを以下に書く。まず初見(予習など)では今までに身につけた知識でできないか、ひたすら手を動かして試行錯誤、実験する。そういう意識で取り組むことで、入試での初見の問題に対応できる力が身につく。僕の場合は時間を決め、仮に数学の問題だと一題20分。いけそうだったらそのまま20分を超えても延長する。出来なかったら粘らずすぐ解説を見て、ポイントの確認(例えば整数問題だと①因数分解に持ち込む②不等式で絞り込む③余りに着目するといった大まかな方針)。そして解答をそのまま移して終わりではなく、答えをチラ見してポイントを自分の中に落とし込みながら、半分自分の力で、半分思い出すという形で参考書の答えに頼りがら、あまり時間をかけずにサクサク解答を作り上げていった。また僕の場合はバスの中での復習でかさばらないように問題をコピーしてノートに貼り付けていたので(ルーズリーフがおすすめ)今後使えそうな方針とか、解法の着眼点を緑のボールペンでその問題の横に書き、これさえできればこの問題は解けると思った解答の箇所を、蛍光ペンで線を引いて際立たせていた。またその問題の横に×〇◎など自己評価して日付も加えて記録することで、最終的に全て◎になるまでするなどして、復習の目安とした。 僕の復習の形として、書き出して復習する形をあまり取らず、問題を見て反射的に全ての解答ポイントを思い出し、答えに至るまでの道がクリアに見えるようになることを目標にして復習した。復習の間隔としては、問題を解いたその日の帰りのバスの中→次の日の行きのバスで一旦終わりにして、週末に軽く見る感じであった。 また不安が残るものに関しては実際に手を動かして解いた。回数を重ねるにつれ、時間もほぼかからなくなるので良い。このよう頭の中での復習は時間や場所を選ばず、歩いている途中や風呂に入っている時でもできる。黙々と自分の頭の中で実験や試行錯誤をすることで、いざというときの"集中する"練習にもなるし、何より面白くなっていく。色々具体的に書いたが、自分なりの力が確実に身につく復習サイクルを確立し、それを淡々とこなすだけで、きっと志望校合格のハードルはとても低いものになる。 【僕が良いと思った参考書】 数学→『世界一わかりやすい京大(または阪大)の理系数学』 物理→『良問の風』『漆原の物理 最強の99題』 化学→『重要問題集』『新演習』 英語→自分の持っている単語帳だけすれば良い 過去問で長文に慣れる 京大を目指す方は赤本よりも駿台の入試詳解(過去問)がおすすめ 最後に、僕が泉野塾に入塾したのは高3の9月と、だいぶ受験期の後半になってからでした。そんな僕に対しても塾長と奥様は本当に親身になって見守ってくださいました。受験校や進学先について決めあぐねている時、電話で2時間も相談にのってくださったり、直接何回も伺った際もその都度心強いアドバイスをいただいたため後悔のない最善の選択ができました。 この一連の受験を振り返ってみると、僕の1番の収穫は、大学に合格できたこと以上に、塾長に出逢えたことです。ここまで心が温かく気さくで、さらに頭脳明晰な、心の底から信頼できる素晴らしい先生の元で勉強ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。その結果、時には辛いこともありましたが、充実した楽しい受験で締めくくることができました。高3の夏休み後、N君に泉野塾に誘われて本当によかったです。これからは自分の目標に向かって、先生のような真の優しさをもつ立派な大人になれるよう、大学でも頑張っていきます。本当にありがとうございました。
2019年03月30日 17:12
